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知立神社神楽保存会の紹介


 知立神社神楽保存会

知立神社は平安時代の延喜式神名帳(927年成立)にも載っており、千年以上もの間、西三河地域一体で重要な役割を果たしてきた神社です。古くから巫女舞が行われ、神楽が奉納されていたと思いますが、江戸時代以前の記録は残っていません。明治〜昭和初期には、知立神社すぐ隣の西町町内の方たちが中心となり、巫女舞や宮流神楽の奉納を行っていたようです。
戦争も終わり、伊勢湾台風が過ぎ去ってからしばらくした頃、知立神社にも神楽殿が完成しました。そして、その少し後に、それまで神楽を奉納していたメンバーが集まって、昭和47年に神楽保存会が結成されました。

知立神社では、山車文楽で有名な知立祭りが隔年で行われますが、そちらの神楽師の方は、山車に乗って町内を練り歩いたり、山車文楽の後ろで演奏するのが主な役割ですから、当然、山車を出している知立市中心部の町内の方がほとんどです。
それに対し、我々の神楽保存会は、神社の神楽殿で巫女舞と共に神楽を奉納するのが主な役割で、知立祭りの町内会とは直接的な関係が無いため、もちろん大部分のメンバーは知立市内の人でしたが、知立市でも神社から離れた町内の人や、豊田市南部、刈谷市などの人も、最初からある程度メンバーに入っていました。

その後、神楽保存会の興隆とともに、しだいに西三河〜知多北部の指導的な立場にある宮流神楽の神楽師たちが次々と籍を置くようになり、知立神社の神楽殿は、彼らが互いに切磋琢磨する場となってゆきました。

このように、知立神社神楽保存会は、宮流神楽を演奏している地域での、東西の交流の場という役割も果たしてきており、この地域全体の神楽の発展に寄与してきたと自負しています。

知立神社からそれほど遠くない町内で宮流神楽を演奏されており、さらにもっとたくさんの曲を吹きたい、笛の技術的な勉強をしたいという方は、ぜひ遊びに来て下さい。歓迎いたします。


第5代 知立神社神楽保存会会長
池田 稔  (令和元.5.3)


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